歴史文化を守り、育み、活かす取り組みが全国各地で展開され、地域の魅力と活力の向上に繫げてゆく活動が様々な形で進められる一方、代替性のない価値のある歴史文化が社会情勢・生活様式の変化や、震災等による破損などにより存続・継承の危機に瀕している事例も多くみられます。
こうした中で地域の文化財は、「保護」から「保存と活用の両立」への大きな転換がされようとしています。市町村が作成する保存活用計画は、その活用方法や運営方法が独自の判断に委ねられ、その範囲は拡大されています。
しかし、実際には、蓄積された膨大な情報の管理や、それらを元にした活用や運用は難しい状況です。
紙台帳や表計算ソフト等に散在する伝統的建造物群保存地区関連資料を一元管理。
現状の体系的・総合的把握を強力にサポートします。
このデジタル台帳は、各自治体様や各保存会の皆様が管理されている伝統的建造物群保存地区の貴重な情報を統括的に一元管理するものです。
建物に関する基本情報はもちろん、地権者様や修理修復時の情報など、将来必要となる情報を記録管理する事で、文化的な価値を維持するほか、観光資源としても有効活用につなげていけるものと考えています。
エクセルなどのデジタルデータをデータインポート機能により取り込むことができ、現況の基礎情報管理から始められます。
地権者や居住者の連絡先の情報（住所・電話番号・メール）も記録できます。
ログイン用パスワードによって閲覧・記録権限を設定できます。
構造、修理・修景情報や調査の内容も入力できます。
屋根や外壁はもちろん軒周りや袖部など、詳細な構造記録を保存する事で、大切な建造物の保全へ寄与します。
現況調査、修理・修景の計画づくり、設計・工事の記録文書、施工後の記録写真など、文字情報、画像、ドキュメントまで一元管理できます。（Word・Excel・PDF・DXF・JPG・PNG・TIFなど）
入力されたデータは、様々な形で出力して活用できます。PDF・エクセルデータへの出力機能による情報提供への対応が可能です。
高精細画像も自動的に軽量化されたデータが作成・表示されます。
オリジナルデータも別フォルダに格納できます。画像には対象物の注釈も記録できます。
配付資料や情報公開、ファイリングのためのプリントアウトも可能です。
基本アプリケーションであるFileMakerの共有機能を使うと、同一ネットワーク内のPC5台までの同時アクセスができます。これにより管理作業の共有化が図れます。
データのバックアップは外部記憶装置のフォルダにドラッグ＆ドロップするだけで完了。なお、市販のバックアップソフトウェアを利用することで、差分のみのバックアップも可能です。
基本パッケージ納入時には、スムーズな導入に向けて詳細なマニュアルと操作方法についてレクチャーも行います。
多種多様なカスタマイズや機能拡張にも対応、状況や環境の変化で要求されるアウトプットへの対応にもお応えします。（オプション対応）
都市計画図を基にした地図上へのマッピングにも対応します。
Web公開や冊子などの制作をする際、作業効率がアップできます。
指定地域内の建造物の防災設備の整備状況や、案内板の設置状況なども管理できます。
修理、修景のプライオリティのマーキングなど、管理項目の追加・変更も可能です。
FileMakerGo（iOS向け無料アプリ）とデータ連携して、外部に持ち出し、データシンクロ運用も可能です。
紙ベースの台帳入力・写真プリントのスキャン作業もお手伝いします。
導入いただく各伝統的建造物群保存地区オリジナルのスタート画面をデザインします。（標準設定）
各項目の中から指定した文字検索に加え、全項目の一部からでも検索可能。
プルダウンメニューからの検索も充実しています。
地権者・居住者・住所等詳細な検索も可能です。
個別の情報へは「詳細」からアクセスします。
複数の担当者がそれぞれのマークをつけておくことにより、素早く各資料にアクセスすることもできます。
検索結果は画像一覧でも確認できます。
タブおよびボタンによって、格納されている情報にアクセスできます。
PDFやワード・エクセルなどで作成された資料ファイルもシステムに格納でき、必要な時に取り出して活用できます。
住所・面積・建築年代や構造など建物に関する基本情報を詳細に記録することが可能です。
地権者及び居住者が異なる場合においても管理可能です。
屋根、外壁、各階の構造を詳細に記録することが可能です。入力も予め設定した入力項目をプルダウンメニューで選択することでより正確で誰にでも扱いやすい作業性も確保しています。
工事期間・修理種別・修理内容・補助金の金額など、修理修復に関わる情報をまとめて管理可能としています。また、設計図面や工事前工事後の写真なども収録可能です。
登録前や登録後の調査内容も記録として残すことで、将来有効的な活用も可能です。
文字だけでは伝わらない情報も、写真で記録することで、より詳細な情報として残すことができます。同時にコメントも収録可能なので、観光資源の原稿としても活用できます。
各種制作物や展示などで使用したコメントを保存できます。一度使用したコメントは再利用でき、様々な場面で作業の効率化が図れます。また、観光資源や教育教材としての活用に繋げることが可能となります。
2018年2月2日 山陽新聞掲載
2018年1月9日 Sankei Business i掲載
定価 400,000円（税別）
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